お正月にお屠蘇をいただく。
最近は日本酒を飲んでお祝いすることが多いと思いますが、本来のお屠蘇はただの日本酒ではありません。
お屠蘇とはいったい何なのか。
どんな意味合いがあるのか。
これからお話ししていきます。
お屠蘇とは
お屠蘇、読めましたか?
「おとそ」です。
屠蘇の漢字には『邪気を払い蘇生させる』という意味があります。
お正月に無病長寿を願って飲みます。
日本酒と本みりんで生薬を漬け込んだお酒です。
お屠蘇のつくり方
- 日本酒
- 本みりん
- 屠蘇散(とそさん)または屠蘇延命散
日本酒と本みりんを合わせて300mlにします。
良質なお酒とみりんを用意しましょうね。
このとき、割合はお好みで。
辛口が好きな人は日本酒を多めに、甘口が好きな人は本みりんを多めに配合します。
みりん風調味料はNG。かならず本みりんを用意しましょう。
屠蘇散はドラッグストアで購入できます。山椒(さんしょう)や桔梗(ききょう)など薬草が5〜10種類入っています。
日本酒と本みりんを合わせたものに、屠蘇散を浸して5〜8時間。屠蘇散を回収したら出来上がりです。
長く漬けすぎると濁ったりするので気をつけましょう。
お屠蘇の飲み方
お正月のおせちやお雑煮を食べる前にいただきます。
大晦日の夜に屠蘇散を仕込んでおくと朝にはいい感じに出来上がっていることでしょう。
本来は三段重ねの盃を使いますが、持っていない場合は別のもので大丈夫です。
お正月やお祝いごとにふさわしい酒器をひとつ用意しておくといいかもしれません。
若者の精気を年長者に渡すとの意味合いで、年少者から順番に盃を回していきます。
お屠蘇はアルコールを含みますので、子どもや妊婦さん、運転手の方は飲まないようにしてください。飲む真似事でOKです。
まとめ
お屠蘇は家族の健康を願いいただくものです。
新年のはじまりにふさわしい祝酒をご自分で作り、その家庭の味のお屠蘇を用意する。
毎年の習慣にしてみてもいいかもしれませんね。