なにげなく使っている「いただきます」や「ごちそうさま」の挨拶。
そういえばどんな意味か知らないや…。
日本人として、知っていて損はない知識です。
また、「ごちそうさま」と言われたらなんて返事をしますか?一緒に考えてみましょう。
「ごちそうさま」の意味
ご馳走様。
漢字で書くと意味がわかりやすいですね!
“馳走”とはあちこち走り回るという意味です。言い換えるなら奔走(ほんそう)など。
昔はごちそうを作るためにはあちこち走り回る必要がありました。
海の幸、山の幸を手に入れるためには現地に行かなければ手に入らないこともありました。
そして食材が手に入ったら、調理人は走り回って調理するのです。
そして出来上がった“ごちそう”に丁寧語を重ねて「ごちそうさま」となりました。
たくさんの労力で作っていただいた“ごちそう”に対して感謝の気持ちを込めて「ごちそうさまでした」と伝えたいですね。
「ごちそうさま」に返事をするなら?
日本には返事がない挨拶があります。
たとえば「いらっしゃいませ」にはどんな返事をしますか?
こんにちは?おじゃまします?
挨拶の返事に正解がない、わかりにくいものには会釈や笑顔で対応することも多いでしょう。
無言はさみしいですからね…
それでは「ごちそうさま」に対する返事は?
はい
「ごちそうさま」
「はーい^ ^」
家庭や身内でつかわれる返事です。
ありがとうございました
飲食店で食事をした後「ごちそうさま」と伝えると店員さんに「ありがとうございました」と返事された経験がある人も多いと思います。
「美味しく食べていただきありがとうございました」という意味と、お金を払っていただいたことへの感謝も含まれるでしょう。
お粗末さまでした
手料理を振る舞った際の返しです。
自分が作ったものに対して謙遜する言い方ですね。
お口に合いましたか
「ごちそうさまです」
「お口に合いましたか?」
料理をごちそうしたとき、相手を気遣って言います。
飲食店での女子会の幹事の方がまとめの挨拶で「みなさーん!おいしかったですかー?」と大声で言っているのを聞いたことがあります。
自分が作ったものならまだしも、飲食をしているその店内で「おいしかった?」はお店に対して失礼にあたる場合もあります。「食べ終わりましたか?」「おなかいっぱいになりましたね」などちがう表現を使ったほうが気持ちいいと思います。
大きな声で“美味しいor美味しくない”のジャッジは控えましょう。せめて小声!
もし、美味しくなかったとしても
- 私の口には合わなかった
- 自分の好みではない
など、表現の仕方がほかにあるはずです。
まとめ
「いただきます」も「ごちそうさま」も感謝を伝えることばです。
マナーとして身につけておきたいですね。
おいしかったー!また食べたいー!という感想も一緒に伝えると、調理をした人のモチベーションにも繋がります。
ぜひ気に入った料理があれば、その感想も声に出して伝えてくださいね^ ^