“家庭の食事”が原因の食中毒は全体の10%以上を占める。
少ないと思いますか?多いと思いますか?
この数字は報告があったものだけです。
たとえば「賞味期限が切れたものを食べておなかが痛くなった」「おなか下ったけどお肉が生焼けだったかも」というようなとき、わざわざ保健所に連絡しますか?
トイレ行って、そのまま自然におさまるのを待ちますよね。
これ、食中毒ですよ…!
報告されない食中毒を含めると、家庭が原因の食中毒はもっともっと増えます。
自分を守るために、家族を守るために、食中毒の予防をしましょう!
次の3点だけは何がなんでも守ってください。
- こまめに手を洗う
- しっかり加熱する
- 常温に放置しない
これを頭に入れてから、続きを読んでくださいね^ ^
食中毒を防ぐ6つのポイント
ここからは厚生労働省が提示している“HACCP”の考え方に基づく予防法に沿って紹介していきます。
- 食品の購入
- 食品の保存
- 下準備
- 調理
- 食事
- 残った食品
上記のサイトには事細かに注意点が書かれていますが、「こんなにやれない」という人も多いことでしょう。
当サイトでは最低限これだけは守ってほしいことを抜粋しました。
これでも多いと思うかもしれませんが、健康を守るためです。できる限りやってみてください。
❶食品の購入
新鮮なものを選び、すぐ持ち帰る
冷蔵・冷凍品は氷やドライアイス、保冷バッグ等を使用するようにしてください。
特に暑い時期は買い物後に寄り道をせず、まっすぐ家に帰りましょう。
❷食品の保存
冷蔵・冷凍品はすぐに冷蔵庫へ
肉や魚は、肉汁などがほかの食品に着くと汚染されてしまいます。ビニール袋や保存容器にいれましょう。
食品に直接触れたあとはかならず手を洗ってください。
冷蔵庫の詰めすぎにも注意が必要です。しっかりと冷えなくなってしまいます。7割程度にしておきましょう。
❸下準備
手を洗う
とにかく手を洗いましょう。
肉を触った後、鼻を触った後、子どもの相手をした後、ペットに触れた後、、、
事あるごとに手を洗いましょう!
包丁・まな板を使いまわさない
生の肉や魚に使用した包丁やまな板を、そのまま野菜などに使用しないでください。
きちんと洗って熱湯をかけると良いでしょう。
やりすぎくらいで丁度いいです。
解凍は使う分だけ
冷凍品は使い切れる量を解凍してください。
解凍するための常温放置はNGです。
冷蔵庫内で保温するか、ジップロックなどに入れて流水を利用しましょう。
❹調理
清潔な調理器具を使う
キッチンの調理台、鍋、菜箸、布巾など清潔なものを使用してください。
そして手洗いも忘れずに。
加熱は十分に
ほとんどの食中毒菌は中心温度75℃で1分以上加熱すれば殺すことができます。
中までしっかりと火を通しましょう。
常温に放置しない
調理を途中でやめるときは常温に放置してはいけません。かならず冷蔵庫にしまいましょう。
熱いまま冷蔵庫に入れると、冷蔵庫内の温度が上がりほかの食品を傷めてしまいます。
常温で冷ますのではなく、流水や氷水を使って急冷(急速冷蔵)後に冷蔵庫にしまってください。
作りおきのおかずや沸かした麦茶なども同様です。
❺食事
清潔な器に盛り付ける
清潔な手で、清潔な器具で、清潔な器に。
常温に放置しない
何度も言いますが、常温放置はとてつもなく怖い。
調理前も調理後も常温に長く置いておくのはやめてください。
O-157という食中毒菌は室温に15〜20分おいておくだけで2倍に増えます。
❻残った食品
清潔に保存する
清潔な手で、清潔な器具で、清潔な器に。
冷ましてから冷蔵庫に入れてください。
暑いものは急冷しましょう。また、早く冷えるように小分けにすると良いでしょう。
2日目のカレーなどは明日も食べるからと鍋をコンロに置いたまま…ということのないようにしましょう。冷ましたあとは冷蔵庫に入れてくださいね。
再び食べるときはしっかり加熱
中心温度が75℃、1分以上になるようにしっかりと火を通してください。
みそ汁やスープもしっかりと沸騰させてから食べるようにしましょう。
電子レンジを使用する際は中まで火が通っているか、時々かき混ぜるなどして確認してください。
思い切って捨てる
すこしでもあやしいと思ったら、無理して食べずに捨ててください。
時間が経ちすぎたものも捨てましょう。
まとめ
ここまでしっかり読んでくれたあなたは気付いたはずです。
- こまめに手を洗う
- しっかり加熱する
- 常温に放置しない
同じことを繰り返し言ってるだけなのです。この3点を守ればある程度の食中毒は回避できると。
家庭での食中毒は風邪や寝冷えと勘違いしやすく、症状も軽く済むことが多いです。
しかし、下手をすると命に関わることもあります。
とくに夏場は食品が傷みやすい時期です。
健康を守るために、食品の管理には気をつけたいですね。