- 新年のおせちを食べるとき
- 結納の席
ハレの日やおめでたい席では割らない箸が使用されます。
それが祝い箸(祝箸)です。
祝い箸とは
お祝いの席(新年や結納など)でお客様をお招きするときに「割り箸でいいや」となりがちですが、祝い箸にはたくさんのおめでたい言われがあります。
祝い箸を用意する一手間があるだけでもおもてなしの心が伝わり、食事がたのしくなりますよ^ ^
末広がりな八寸
祝い箸は約24cmの長さで作られます。
一般的な割り箸の長さが約20cmなので、祝い箸は長めですね。
約24cmというのは、八寸です。
末広がりは昔から縁起が良い物とされてきました。
“八”は未来がより良くひろがっていく縁起の良い数字です。
神人共食
祝い箸は上も下も両方が細くなっています。
片方が神様がつかうとされています。
神様と自分が同じ箸(の両側それぞれ)を使って食事をするのです。
そのため、箸をひっくり返して取り箸にするのはNG。そちら側は神様が使用する部分です。
折れない柳
柳は水で清められた神聖な木で、春一番に芽吹くおめでたいものとされています。
そのためお祝いの席でよく使われます。
お祝いの席で箸が折れるなんて演技の悪いことがおきないように丈夫で折れにくい柳が使用されているとも言われます。
また、柳は“家内喜”という当て字もあり、縁起が良いものとして扱われます。
五穀豊穣、子孫繁栄
祝い箸が真ん中が太く、箸が細くなっています。
その形状から“俵箸”や“はらみ箸”と呼ばれることもあります。
豊作を願い、子孫繁栄を祈る。
たくさんの願いが込められた箸なのです。
縁を割らない
割り箸は2本がくっついていて自分で割りますね。
祝い箸はくっついていません。
まさに割らない箸なのです。
良縁を割らないようにげん担ぎをしています。
新年の7日間
大晦日の日、家長が箸袋に家族の名前をそれぞれ書いて神棚に供えます。
その箸を元旦に使用した祝い箸は自分で洗い、1月7日まで使用ます。
“洗う=清める”です。
元旦から7日までを“松の内”と言います。門松を飾っておく期間です。
1月7日には七草粥を食べる風習もありますね!七草粥を食べるまでは同じ祝い箸を清めて使うと覚えておきましょう。
まとめ
最近は100円均一などでも手軽に祝い箸が手に入ります。
かわいいデザインの箸袋に入ったものも多く、選ぶのも楽しいです。
千代紙などを使って自分で箸袋を作ってみるのもいいですね^ ^